福屋 早季

『私の夢』 福屋 早季

福屋 早季

私は今まで、たくさんの夢を描いてきました。初めて描いた夢は、ペットショップの店長になること。6歳の時です。小学校に上がると、ポケモンにハマリ、ゲームを作る人に憧れて、卒業するころには写真家になる夢を抱きました。

 しかし、中学に上がってからは。極度の生活の変化により、夢を見ることなんかどうでもよくなりました。学校に行くのもめんどくさくなり、毎日家でゲームをしたり、学校に行くふりをして外へ遊びに行ったりしてました。そしていつしか、生きる事すらめんどくさくなりました。何度も死ぬ事を考えましたが、死ぬ勇気も無く、死ぬ事を考えることも嫌でした。そんな時、毎日欠かさす見ていたのが野球中継でした。野球を見れば、その1分1秒、一挙手一投足にドキドキしました。メジャーリーグも毎日見ました。大家投手の骨折からの見事な復活に奮起して、イチロー選手のプレーに感動しました。野球に生かされたこの2年間の内、私は夢を描きました。マンガ家になる事です。しかし、その夢はすぐ目標へと変わり、今では通過点としか思っていません。マンガ家になれば私は、前までの私のような人々に、力を与えるようなマンガを描きたいです。私が野球からたくさんの力をもらったように、私も人に力を与えたいです。そしていつしか、私や大家選手のように、人に夢を持ってほしいと願う人々がいなくなるように、私はこれからの人生を生きて行きたいと思います。

 残念ですが、私はあまりにも野球から力をもらい過ぎてしまったので、今は夢を持っていません。しかしその変わり、目標ならたくさんあります。その中の1つが、さっき書いたことです。あれは私の数ある目標の中でも特に大きな目標の1つです。そして、もう1つ、大きな目標を言えばそれは、自分の納得した人生を生きることです。納得した人生を生きる為には、納得した毎日を生きなければいきません。納得した毎日を生きる為には、納得した1日を生きなければなりません。それが今の私に唯一、欠けている事です。私はここ何年間で大きく成長しましたが、これをこくふくすることで、ホンマに成長すると自分なりに思います。

 晴れの日が、とても恋しかったあの時の自分は、雨の日こそ恋しい今の自分を、考えることすらできませんでした。野球があったから今の自分がある反面、昔の自分がいたから今の自分があるのは言うまでもありません。

 夢はその内持ちます。その時は、できるだけ大きな夢を持ちたいです。

 メジャーのあの生の奮意気、肌で感じたいです。