チャリティーツアー従軍日記

小島智子さん(こじまともこ)

チャリティーツアー従軍日記
小島智子さん


今回、ツアースタッフとして参加してくれている
タンパベイ・バッカニアーズ チアリーダー小島智子さんによるチャリティーツアー従軍日記。
チアスピリットが満載の第三者の視点による、ツアー報告です!


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●ツアーを振り返って

 
 今日で大家友和チャリティーツアーも残すところ、日本に帰国するのみとなりました。
初日、日本の子供達と接した時、アメリカの子供に比べて消極的だと、少し心配になりましたが、
この数日、とても成長した子供達を見ていると、私の思いは間違いだったと訂正せずにはいれません。
本当に一人一人がツアーの意味を理解し、アメリカと日本の文化の違いに触れ、大家選手との面会を
満喫していたようです。そこから、それぞれがたくさんのことを学び取ってくれたようで、私はとても幸せです。

 子供達には是非、自分に自信を持って欲しいですね。皆がとっても素敵なんです。
一生懸命に日々を送っていて、人を思いやりながらも、芯の強い子供達なんです。
それに気付いて、時には自分を褒め、自信を持ってほしいものです。


 この一週間を通してそれぞれの顔に何かを乗り越えた自信が表れています。
そんな頑張った子供達にメッセージを。

これからの人生で壁は沢山訪れると思います。だけど、壁は越えられる者だけに与えられるのです。
たまには休憩しながら、常に前向きで一歩一歩、笑顔で進んで行ってください。

最後となりましたが、今回のツアーに参加させて頂き、スタッフの方をはじめ、
全ての方々に感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました。

これからも、この子供達とスタッフの方々との素敵な出会いを宝物に私も自分の夢に向かって
頑張っていこうと思います。では、子供たちの素晴らしい未来を願い、ベットに入ることとします。
おやすみなさい。



●8月26日 子供達の変化

 
 今日は大家選手との面談でした。またまた、こちらは子供達の作文を読んで頂きます。
大家選手との面談を待つ間、土井プロゴルファーのメンタルクリーニングを教わり、
その後、輪になって相手の良い所を褒めあいました。褒められた後には必ず「ありがとう!」という
ルールにしました。いろんな背景があり、施設という特別な環境で育つ子供たちにとって、
とても新鮮なことだったようです。褒められて、謙遜せずに、素直にありがとう!と言う事が、
子供たちに自信を与えたようです。常に相手が自分のことをどう思っているかを気にしながら、
生活を送ることが当然となっていた子供達に大きな変化が現れました。

新たな友情が生まれ、今までの関係が一層深くなり、心の底から楽しんでいる素晴しい笑顔、
表情が一人一人に生まれました。大家選手との面談もとても充実したものとなったようで、
面談から満足そうに帰ってくるのを見るたびにこちらまで、暖かい気持ちになりました。
私は、その間も時にはお姉さん、時にはお母さんとして、子供達の話を聞きました。
今までしなくてもいい苦労やストレスと向き合いながら一生懸命強がって、頑張って、
毎日を生きている子供達が辛い思いを堰を切ったように吐き出してくれました。
時には思い切り泣いて、辛いことを全て綺麗に流してしまうのも良い事だと私は思います。
子供たちには、それは悪いことではないし、それの素晴しさを知ってもらえたと思います。

両親がいて、家族があって、いろんな事を話し合える環境が彼らにとっては、ありません。
そんな彼らに出会い、時間を共にし、話を聞き、母や姉のように、悩みを打ち合えてもらえる私は
とても幸せだと思いました。ミシガン湖を前に、広い芝生の上で一日遊び、話をした子供たち一人一人の
心の中に、悩みや楽しさなどを共有することの素晴しさを知り、何かを吹っ切った、
生き生きした表情が生まれたことがとても嬉しく思います。
明日はどんな変化、成長が子供たちに訪れるのかを楽しみに、今日は眠りにつきます。おやすみなさい。



●8月25日 子供達の成長

 
今日は地元の子供達とのソフトボール大会と大家選手との交流会でした。
そちらの内容は子供達の日記に書かれていますので、私は子供達の変化について書こうと思います。  
まず、表情がとても変わりました。初めての飛行機、アメリカ、新しい友達との出会い等たくさんの経験を積んで、
ひと回り成長した表情になりました。
また、子供同士もお互いを知り合い、話し込みさらに知るということを繰り返し、
学校や普段の生活とは違う形の中表情を深め合っているという確信が自信となって、
少しずつ表れてきているのではないでしょうか。  

 大家選手との夕食会でも、普段おとなしい子が、しっかりと大きな声で質問をし、
それに対して拍手をしたり恥ずかしがり屋さんには応援したりと、個々の成長とは別にTEAM WORKが生まれて
きました。  

 一人の子がアメリカ人の子供とスポーツチャンバラをしたあとに言いました。
「スポーツには言葉はいらないね」と最高の笑顔で。この言葉と笑顔に、私は彼女がこのツアー通して
何かを強くつかんだと思いました。他の子供達の心にもたくさんの感動が生まれていることでしょう。
このツアーを通じて少しでも多くのことを吸収し、夢、目標、実現に対するヒントを少しでも多く日本に
持ち帰ってほしいものです。明日は子供達ともっと話をして、
彼らの夢を“Cheer Up”して行こうと思います。
子供達の生き生きとした笑顔ともに、今夜は眠りにつきます。おやすみなさい。



●8月24日

 大家友和チャリティーツアーに参加して2日目。
アメリカより合流した私にとって、今日が初めての交流となりました。
Tampabay Buccaneers Cheerleadersのコーディネーターと相談しながら考えた、
時差ボケ解消チア・ダンスエクササイズを子供達と一緒に楽しみました。  

 ストレッチをたっぷりしたあと、チアリーディングの基本的な動きを教えました。
ここまでは子供達も順調でした。さて次にしたのは、声を出して数人ずつで演技するChant。もちろん、英語です。今回の私のテーマは子供達にアメリカ文化に触れてもらおう!です。
時差ボケながら、みんな本当に声を出してくれました。振り付けも無事終了し、班に分かれて練習、発表。
それぞれの個性を徐々に発揮しはじめました。発表も将来は立派なチアリーダーに!!という女の子も発見して、とても嬉しかったです。その後、英語も振りも少しレベルアップした2つ目の振りを教えました。
苦戦しつつもみんながお互いを助け合っている様子にこのツアーのすばらしさを垣間見ました。
しっかりとチアの入門レベルをクリアした子供たちが次に習ったものは、アメリカの子供達なら誰もが知っているチキンダンスとチャチャダンス。これは皆が一緒になって結婚式や誕生日パーティー等いろんな催しで楽しんで踊られています。文化の違いなど全く関係なく、皆本当に楽しんで踊っていました。
その可愛い、屈託のない笑顔に私も楽しく、幸せになりました。  

 ランチや移動中等少しずつ子供達と話をしていくなかでそれぞれの子供が夢や悩みを持っていて、
それに対して真剣にアツイ想いを持って向き合っている姿にとても感動しました。  
2日目にして残りわずかですが、もっともっと子供達と触れ合い、夢について語り合いたいと思います。

最後になりましたが、今日のゲーム!!子供達のアツイ想いが“Cheer”というカタチになって大家選手に届いたんだと思います。子供たちにとっても何か一つの事に対して頑張って一生懸命に行動すれば、その想いは伝わり、実るのだという事を経験できた好い機会になったのではないでしょうか。子供達の可愛い笑顔と供に今日はベットに入ります。おやすみなさい。