2001年8月28日

2001年8月28日 子供たちの日記

2001年8月28日

2001年8月28日


このツアーを振り返った日記を書いてもらいました。

●大山 敏浩

「大家友和チャリティーツアーに参加して思ったこと感じたこと」

まず始めの日、京都駅にみんな集まりました。ぼくも、みんなもきんちょうしていました。任命書をもらった時、ぼくがほんとうに任むをはたせるのかなと思っていました。その後のぞみ500系に乗り東京駅に行き、成田エクスプレスに乗りました。外国人の子と遊んだりしました。成田エクスプレスに乗った時間は、あっというまでした。空港では、お金をかえる人もいました。自由時間にショッピングモールみたいな所へ行きました。電気屋や本屋などがありました。めんぜい店に行って買い物をしました。飛行機に乗った時ひさしぶりの飛行機だったからうれしかったです。飛行機に乗って動いた時には、すごいはくりょくでした。飛行機が飛んだら、耳がいたくなりました。けれど、ピーナッツとか出してもらえて元気も回ふくしよかったです。えいがもはくりょくがありおもしろかったです。何回もねたけどしんどかったです。もっとねればよかったなと思いました。

ぼくは、アメリカについて、いろいろなことができました。まずはじめの日からブリッジポートブルーフィッシュの本きょ地に行って今関さんと会いました。今関さんに、今関さんの小さいころのことを聞いたら、今関さんは、小さいころ、野球を見てて王さんがすごかったから今関さんもそのころぐらいから野球の夢は、わすれなかったと聞きぼくも、すぐロボットを作る夢はすてたくないです。

次の日は、レッドソックスの本きょ地、マッコイスタジアムに行きました。マッコイスタジアムで大家さんが完全試合をおさめた時のきじとかを見て、大家さんはがんばったからこんな記録なんだなと思いました。そしてぼくも、すごいロボットを作って新聞とかにのりたいです。そのあとはじめて野球を見れたしその試合もブルーフィッシュが負けなくてよかったです。

次の日は、森下さんたちとみんなで、バスケットボールクリニックに行きました。練習の時は、シュートとかいっぱいいれたけど3ON3では、大きい相手とかで一点しか点は取れませんでした。その夜大家選手がホテルに来てぼくの夢のことを言いました。それはぼくがずっと作りたかったふんころがしのロボットのことです。

次の日はモントリオールで試合前大家さんと交流をしてしつもんできてよかったです。その後メジャーリーグの試合を見て、ホームランもいっぱいでて野球の試合では、何かとんできて、とれなかったけど、こんなふうけいが見れてよかったです。そのあと大家さんとごはんを食べに行けてよかったです。その時、大家さんのとなりのせきだったからいっぱいしゃべれてうれしかったです。

次の日、アドヒノさんの家でビーズで小物みたいな物を作った時こんなことをするのもロボットを作ることのけいけんかなと思いました。そのあとアメリカの人と交流して、アーリンさんにその時おり紙をおしえていたらおもしろかったです。

さいごの日はみんなとおわかれし、ノースウエストの所まで行きました。
アメリカに行ってぼくの夢にちょっとちかづけたし夢をあきらめられなくなりました。大家さんたちにもおせわになったしこんなきかくに参加させてもらったのになにもやくにたてなかったと思うけど、大家さんや今関さんや森下さんみたいにがんばってこれからもロボットを作りたいです。モントリオールでは、いろいろな牛とか馬とかもみれたし、夏休みさいこうのおもいでになると思います。これからの自分の道もきりひらけたしよかったです。

これからはロボット学校へいっぱい行きクリケットという機械をつかってロボットを作ったり自分の、夢をじっこうするのには、何が必要か考えて、それを計画表にし、そのことを毎日毎日やりたいです。ぼくはロボットを作るのが好きだし今関さんは、高校の時、野球道具をすてられ高校をやめたけど野球はやってそんながんばっている人がいるから、自分のきめた夢は必ずじっこうさせたいです。

ぼくの夢はいままでちゅうとはんぱだったけどこのツアーのおかげでちょっと夢に近づいてこれてよかったです。これから野球、サッカー、バスケットボールはたのしいとか言われてもロボットの夢はすてたくないです。帰りの飛行機でこんなに高くとべる飛行機のことがしりたくなりました。だからこんどは飛行機のことについてもべんきょうしたいです。本当に参加させてもらってありがとうございました。


●国本 賢淳
「旅行報告」
一日目は、すごく眠たかったです。あんましきおくにないけど、けどいろいろ楽しいことがありました。一つ目は、選手のベンチの上で、「Y.M.C.A」をやり、はんまにおもろかったです。そして、試合が終わり、オマリーさんとパウエルさんと出会いとても楽しかったです。

今関さんは、すごいやさしかったです。自分から入り込んでおどったりして、あと食べ物にも苦労していて、本当にすごい人と思いました。そして、森下さんに出会い、はっきり言って、僕は森下さんのことを、そんけいしています。やること全部がかっこいいです。バスの中での森下さんの話を聞いて感動しました。その話で僕は、「やる気」が出ました。

 そして、大家さんと出会い、いろいろ話を聞いたり、そして、一番うれしかったことが、鉄板焼きです。あれが一番うれしかったです。それは、アメリカではゴハンがなかったから、すごくうれしかった。

アドさんに出会い、ビーズを作って、本間に一人の世界に入って、真剣に作ってました。自分が作ったビーズやから本間に気にいってます。

メジャーの試合を見てビックリしました。パワーがぜんぜんちがってすごいなぁーと思いました。足も速いし、肩もいいし、やっぱり「メジャー」って感じがしました。観戦中にメジャーリーグは、ひまなときがないです。Tシャツを飛ばしたり、女の人が出て来ておどったりして、すごくおもしろいです。2ストにおいこんだら必ずおとをたてて、盛り上がったりして、本当に楽しかったです。大家さんはその時でて来なかったけど、吉井さんも見れたし、試合には負けたけど、本間に何回も言うけどよかったです。

あとバスケットクリニックで外人といっしょにバスケをしておもしろかったです。日本に帰って、体育でバスケをやって友達に言われました。「おまえバスケうまなったやん」って言われてうれしかったです。バスケをやって外人と交流ができました。交流と言えばやっぱり、エミリーとかケイティとかナオミです。最初たいこをたたいてたりして、かなりきんちょうしました。そしておどったり、そして、一番いんしょうに残ったのが、しゅうじです。僕はしゅうじが本間ににがてで、おしえるのが本マにきつかったです。冷や汗の連続でした。けどたのしかったです。あとこのツアーに参加したみんなとも、仲良くなれたし、またいろいろな友達ができました。


「感想」
  
この一週間、大家選手のチャリティーツアーに行って正直最高でした。なぜなら、僕は正直、最初行かへんつもりでした。なぜなら、夏休みももう終わるし、しかも最後の高校生活の夏休みっていうのに、だから僕は友達ともアソビたかった。けど、なにかとこのツアーに参加してみた。そしたら自分が今まで、アソビたいと言う気持ちがなくなり、今自分で何をしなあかんか、と言う気持ちが僕の体全身に走ってきた。「アソブのは、いつでもアソベんにゃ」と思いました。

僕の中では、このツアーは人生の別れ道でした。もし、このツアーに参加してなければ、多分僕は、本間にしょうもない「男」になっていると思います。アソビほうけたり、コンビニの前でたまったり、たばこもすったり、バイクも乗っていたと思います。けどこのツアーに参加して、帰ってきたら、自分の今までの「アソビ」と言う気持ちが本間になくなり、今はちゃんと夜もアソビに行かず、学校面で今までは、授業中ねていたり、先生にはんこうしていました。けど今はちがいます。本間に自分が思うに、まじめになりました。ツアーに参加する前の自分がはずかしいです。本間にこのツアー、僕の中での人生の別れ道でした。一歩自分の夢へと近づけました。

その夢は、よくばって二つあります。まず一つは、野球選手もあるけど、その前に僕は前から思っているのが一つあります。それは、「真の男」です。なぜなら、今まで僕は、本間、あほらしい人生でした。一言で言ったら、「後悔」です。今まで何かしんどいこととか、だるいこととかがあれば、「もうしんどいだるい」が自分の中にさきでてきて、ほんまに数がかぞえきれへんほど、けつを割りました。それが原因で、女とも別れました。「しょうもない男」と言われました。正直、ばりくやしいです。だから、やるときは、本間にやり、ぜったいに、しょーもない男にはならへんと自分の中でいつも、そう言い聞かせてます。だから、今こうやってがんばってます。今は、しんどいこととかあっても、何も、ケツを割ってません。ちゃんとやりとげてます。

最初に野球選手と書いてたけど、このツアーに参加して、本間に、「やる気」が出て来てます。大学に行って、ケツを割らずに、しっかりやりとげて、それで成功しなくても、必ず自分に何かが自分自身に付いてくると思います。今までにいろいろ言われてきた奴らに絶対にみかえします。何があろうと、必ず、やりとげます。本当にこのツアーに参加させていただき、ありがとうございました。


「自分の夢に向かって」
      
感想の部分にもでてきましたが、やっぱり今の自分の「夢」は、野球をやり続けていくことと、あと、「真の男」です。まず、最初に叶えたいのは、真の男です。真の男になってから、「野球」という道に歩いてちょうせんしたいです。それが今の自分の中での夢です。必ずかなえて見せます。やればできると思います。だから僕は、今できることを一生懸命がんばっています。今までやんちゃもしてきましたがそんな、心をすてて、「真の国本」になって、まじめになって、今から歩む人生に立ち向かって行きたいです。こんな勇気も付いたのも、このツアーに参加したことと、あつツアーに参加したみなさんのおかげと思います。本当にこんな僕を一週間でかえてくれて、ありがたいと思っています。野球選手になったら、応援よろしくおねがいします。本当にありがとうざいました。


●後藤 信樹
「夏休みの経験」

塾でもらった一枚のチラシ。これが、今年の夏休みを飛躍的に有意義な休みとした。

授業の前に先生が、「面白そうなんがあるし、時間のあるヤツは応募してみたら?まあ、受験生やったらそんな時間もあるはずがないやろうけどな・・・」と冗談めかしてそのプリントを配布した。その時はまだ、「確かに面白そうだな」という程度で、まさか自分が応募して実際に行くとは思いもよらないことだった。

とりあえず、家に持って帰り、ゆっくりと眺めてみた。「見る」のではなく、「眺めた」のだ。全く応募する気のなかった僕に応募するきっかけを作ってくれたのは、友達の大学生である。その友達には以前に、このツアーのことを話していた。そして、僕はもとから本を読むことや文章を書くことが好きで、自分でも実際に小説や随筆を書いたりしていて、それが最近はパソコンと合わせて僕の趣味となっている。それで、今回も僕のオリジナル小説の一章分が書きあがったので、漢字や表現の間違いなどを訂正してもらいに持って行った。一通の意見を述べてから、彼は、「せっかくここまで文章が書けるんだからさ、一度例のツアー応募してみたら?お前、前からアメリカに行きたいって言ってただろう?とりあえず、作文書いてみなよ」と僕に言った。確かに僕は以前からアメリカに行きたかった。しかし、おそらくは数百人であろう応募者の中から選ばれる自信がなかった。落ちたら嫌だ。僕はそのことばかり考えていた。

「いいじゃん、ダメもとで。自分の作文の腕のテストだと思ったらいいんだし・・・。第一初めから出さなかったら受かるものも受からないよ」

この一言が効いた。そうだ。成せば成る。成さねば成らぬ何言も。ダメもとでトライしてみよう。そうと決まれば善は急げ。早速、作文の下書きに取りかかった。まず、書くおおまかなあらすじを箇条書にしてみる。それを、原稿用紙の枚数を気にせず書いてみる。それをさらに訂正して指定の枚数以内とするのである。

何度も訂正を繰り返し、ついに僕は自分の満足のいく、自分でも納得する作文が書きあがったのである。それをすぐに郵送した。数日後、部屋で音楽を聞きながら本を読んでいると、母親から呼ぶ声が聞こえた。誰だろう。とりあえず、電話に出てみると、それは、アスリーツ・ドリーム・マネジメント(以下、UP2U)からのもので、一瞬、何かの勧誘かと思ってしまったが、すぐに分かった。どうせ落ちたんだろうなと思っていると、なんと、「選ばれた」と言うではないか。一瞬、自分の耳を疑った。そんな作文では絶対に受からないと宣言していた母親もすごく驚いていたのが少し気持ちがよかった。

面接会場には、僕の塾の佐々木代表やUP2Uの三原さんをはじめ、たくさんの方々がいらっしゃり、滅多に緊張することのない僕でも結構緊張したものだ。ただ、質問の答えとしては特につまることもなく、自分の本音をはっきりと言えた。
こうしてついに僕はアメリカ行きの切符を手に入れたのである。

「昨日の夢は今日の希望、そして明日の現実」

バスケットの森下選手が一番好きな言葉であり、それと同時に、僕の一番好きな言葉である。

今、この旅行から戻ってきて学んだもの、習得したものは何であったのだろうか。それはある人は「優しさ」かもしれないし、またある人は「誠実さ」であるかも知れない。それは各々によってちがう。しかし、みんなが共通して学んだことがあると思う。

一日目、今関選手は「人に何か言われたからといって、ぜったいに夢はあきらめない。そのためには計画をきちんと作り、それを何かに書いて明確にすることが大切」とおっしゃられた。 三日目、Vin Baker選手は、「自分の夢は止めるのも叶えるのもMyself(自分自身)夢をあきらめてはいけない」と、また森下選手も「自分の夢をあきらめず、努力していってほしい」と言われ、先ほどの「昨日の夢は今日の希望、そして明日の現実」という言葉を僕達にくださった。四日目、大家選手も、「くじけそうになったら自分の過去をふり返る。探せば自分を励ますものもたくさんあるのだし・・・。とにかく、夢をあきらめてはいけない」と言われた。五日目、ADOさんもビーズジュエリーデザイナーという仕事に就かれ、幼い頃の趣味を最大限に活かされている。

もう一度、お会いした方々の言葉をふり返ってみると、何か、浮かんでくるものがある。そう、それが「みんなが共通して学んだこと」なのである。

「夢をあきらめないこと、夢へ向けての努力の大切さ」

僕は「学んだこと」をこう解釈している。

大家選手、森下選手、今関選手、Baker選手、ADOさん達全ての方々が自分の夢に向かって精一杯頑張られ、それを手にされた。そして、その陰にはいつも「人並み以上の努力」があったと思う。努力すればするほど必ず成果は出る。それが、たとえすぐでなかったとしても。

僕の好きな言葉の一つに、「汗を流し涙を飲んだ者は必ず報われる」という言葉がある。一度や二度の失敗で自分の夢を簡単に変えない。自分の夢を信じ続ける。Never Give Up!これが、私達が学んだ最大のことではないだろうか。

友達が言った一言のお陰で行くことのできたこのツアー。成せば成るのだ。当然、中三受験生にとって受験勉強は大切なものだが、それと同じ位、いや、もっと大切なものを僕はこのツアーで得たと思う。

僕はいつまでも「外交官」とう夢をあきらめずに持ち続け、叶えたい。

最後になったが、今回のツアーにあたり、森下選手、今関選手、ADO HINOさん、三原さん、ヤズさん(岡野さん)、高田さん、田中さん、カナさん達、大変お世話になった方々、そして、何よりもこのツアーの発案者である大家友和選手のこれからの一層のご活躍を祈り、厚く御礼申し上げたい。


●阪部 美香
「大家友和チャリティーツアーに参加して」

今、一週間のツアーが18才の私にとって大きな意味を持っていたと断言できます。ラジオから流れてきた"夢"という言葉に後押しされて応募してから一ヶ月余り。私の"夢"は将来の"夢"へ昇格し、自信を持って踏み出そうと決心しました。

これまでの私は夢を語ることを恥ずかしがって、曖昧にしていました。心の中で、
(どうせ叶わない、笑わせる)
(夢を持ったって今の世の中じゃ仕方ない)
と決めつけていたところがあります。でも今回、自分の迷いを断ち切る為に行動に出て本当によかったです。夢に向かう姿勢を応援して下さる方がたくさんいらっしゃることを身を持って感じることができたし、チャンスはつかむ為に用意されているんだと気付くことができたからです。

私はツアーの中で聞いたお話を中心に報告させていただきます。今関選手は夢を実現する為には、まず大きな目標に向かう計画を立てるといいとおっしゃいました。「自分はできる」と言い聞かせ、意志を再確認するために、小さな目標、中くらいの目標、大きな目標とすこしずつ紙などに書いておくそうです。

それでも今関選手にも、葛藤があったそうです。日本球界を解雇され、お金のもらえるアマチュア球界や台湾へ行こうかとも考えられたそうですが、やはりアメリカで魅せる野球をやるという夢を選んだとおっしゃいました。今までの自分の行動にともなう自信があるからこそ、負けそうになっても立ち直れるんだそうです。私が得たいと願っている自信は、私の行動から生まれると教えていただきました。このツアーに参加したこともひとつの自信になる、そんな気がしました。

ビン・ベイカー選手は夢を実現する三要素として"Practice―練習すること""Dedication―ひたむきに打ち込むこと""Hard Work―努力すること"をあげられました。でもその三要素をクリアしても最終的に夢を叶えるのもあきらめるのも"yourself―あなた自身"だとおっしゃいました。直前のバスケットクリニックの中で、逃げていた自分に言われているようで強く心に残りました。甘えて簡単な道を選ぶなら誰にでもできます。たとえ苦しくても、立ち向かうことで強さを身につけなければ、大きくはなれないんだと自分に言い聞かせました。

ツアーに同行して下さった森下選手は、アメリカに渡り、差別を受けたこともあったそうです。でも力強く「夢は叶うと信じれば叶う。そしてアメリカンドリームは必ずある。」とおっしゃいました。私にとってのアメリカンドリームは、まさに一発屋みたいなイメージでした。でも、やっぱり偶然や運で手に入るものではないんだと思いました。人の努力をも魅力に変えてしまう、それこそアメリカンドリームであり、多くの選手がアメリカに魅せられる理由なのかもしれません。私は「願う」=「努力する」だと気付きました。自然に自分の体や精神が夢に向かう姿を私も誰かに見てもらいたいなと思ってしまいました。

その姿を見せて下さったのは、大家選手でした。ユニフォーム姿の大家選手を目にして、改めてツアーに参加できた喜びがこみあげてきました。マッコイスタジアムで完全試合を達成されても、まだ貪欲に夢を追い続けられる意志の強さをすごく感じることができました。大家選手が「野球選手として、ひとりの社会人、そして人間としてしっかりしていたい」とおっしゃった時、私も見習わなくちゃと思いました。そして、自分が成長できる場所は、その時自分が置かれている場所で、そこで練習し努力し続けることが夢への糧になるとおっしゃいました。自分が努力する姿を常に他人に示すことで、言葉が通じなくてもチームメイトの信頼を得られると言ってらっしゃいましたが、これが行動から得られる自信かなと感じました。

大家選手は「いつまでも投げていたい」とおっしゃいました。河川敷で橋げたに向かってボールを投げていた頃と変わらず野球が大好きなんだなと思いました。「好き」が職業にできるなんて素晴らしいな、私も「好き」な仕事を絶対しよう、と心に決めました。

私は「大家選手の最終目標は?」という質問をぶつけました。答えは、大家選手の中でも漠然としているようでした。私は勝手に最終目標なんてないんだろうと決めてしまいました。理由は、きっと見えてくるものは、新しい夢に決まってると思ったからです。「自分にとって野球がどれくらいか分かってきたら見えてくるはず」とおっしゃっていましたが、私は新しい夢と信じています。

このツアーは最終日まで収穫がない日はありませんでした。ビーズアーティストのアド・ヒノさんは、このツアーでお会いしたどの方よりも、人との出会いの大切さを伝えて下さいました。何かに打ち込む人にたくさん出会えば出会うほど、自分を見つめ直すことができるんだと思いました。だから、アドさんはビーズに出会って、ビーズを通して、美しい物を感じる心を養えたんだと思いました。自分が美しいと思えなければ、何もかも色あせてしまいます。自分が「なりたい」と願うから「夢」なんだと、ワイヤーにビーズを通しながら思いました。生涯美しい物に囲まれていたいという素朴なアドさんの夢が、すごく素敵に思えました。

自分を見つめると簡単に言ってしまいましたが、本当に難しいことだと実感しました。アメリカの友達ができたのですが、彼女達に私の意見を求められた時、すごくとまどいました。日本人は自分と向き合うのが下手だなと感じざるを得ませんでした。これからメールなどを通して彼女たちと交流を続け自分自身とも向き合う時間をより多く持とうと思います。

このツアーに参加し、8人の新しい仲間を得ることができました。それぞれが自信を持って夢を口にしたように私も少しずつ自信がわいてきました。選手のみなさんが言葉を変えながら

「ひたむきに、自分と戦って、強く願えば、必ず夢は叶う」

と伝えて下さったことで、夢を現実にする勇気を持てました。明日進路希望を提出します。まず一歩前進です。

改めて、ツアーを提案して下さった大家選手、企画、実行して下さったUP2Uのみな様、出資して下さったスポンサーのみな様、素晴らしい一週間をありがとございました。


●島沢 次郎
「大家友和チャリティーツアーの感想」

思い返せば応募作文提出の期日、一日前で書く事を決め、夜中までかかって書いた作文が、一次合格!二次面接でのきんちょう!最終合格との連絡を受けた時の喜び、出発までのわくわくした気持ちと不安。生まれて初めて、一週間も家族とはなればなれになって外国旅行に行く。でも行ってみて、一週間はあっという間だったと思います。本当に楽しい事は、時がたつのは早いという事を感じました。

このチャリティーツアーは、一週間の旅行だったのに、僕の一生の中であるか、ないかのすごく貴重な体験をさせていただいたような気がします。

だって考えてみて下さい、僕のあこがれ、みんなのあこがれ、大リーガーが僕の目の前で話をしてくれたり、あく手をしてくれたり、サインをしてくれたりするのですよ、感げきどころじゃない感げきですよ。しかも、大リーガー達の試合も見れて、大リーガーの速球も、ホームランも、生で見れたのです。ここまですごい事になってくると、野球が、好き、きらいなど関係ないと思います。僕は作文でも書いていたように、今、朱一イーグルスと言う少年野球チームに入っていて五年生でキャプテン、キャッチャー、四番バッターをつとめています。そして野球と成基学園の塾を両立させようとがんばってます。そんな僕が、この大家友和チャリティーツアーに参加できて、アメリカの大リーグの大きな球場(オリンピックスタジアム)の中に入れて、ベンチで、大家選手に質問できて、この球場で試合が見れるなんて、こんなすばらしい事ができて、大感げきでした。

しかし、このツアーの一番のメインの事は、「自分の夢に向かってチャレンジする大切さ。」を学ぶツアーです。ですから、きちんとBluefishの今関選手や、Exposの大家選手に、自分の知りたかった事を質問して、その事を学びました。質問して、おどろいた事は、今関選手と、大家選手に、それぞれ、少しちがう質問をしたのに、その答えがほぼ同じだった事です。これは、他の二人、バスケットボールの森下雄一郎選手とビーズアートのアドヒノさんが言った事とも同じでした。それは何かと言うと、

「あきらめない」

と言う事です。

この分野が、ちがう4人の夢を叶えた人はなぜどの人も、あきらめないと言う事をおっしゃったのでしょうか。その答えは、夢を叶えるためには、どんな夢であろうと、「あきらめない、やるだけやる、最後まで!」と言う気持ちが絶対に必要だからです。僕は、この事を、この大家友和チャリティーツアーで学べたと思います。

また、一番心に残った言葉は、大家選手がおっしゃった「あきらめないで、ここでもっと野球をやりたいと心に強く思う事。日本に帰ろうと思えば、いつでも帰れるじゃないか。」

この言葉に僕はすごく、心を打たれました。

「あきらめない、やれるだけやる。くじけそうになっても、過去の事を思い返せば、自分をふるい立たせる事はたくさんある。」まさにその通りです。この気持ちが無ければ、自分の思っている大きな夢など叶うわけがない。僕はそう思います。

こんなえらそうに言っている僕ですが、僕は、今までの事を思い返してみると、勉強や野球などで、すごく悔しい思いをした事がありました。だから、これからは、こうしてやる、これからの毎日、この事を続けてやる、見返してやる、と最初は思って続けていてもすぐ、やれなくなった事が何度もありました。

そんな時は、必ず僕はこう思っていました。「今日はできなかったなぁ。もうおそいし、明日、またやればいいだろう。」と、そう、僕は、やろうと思った事が続けられない、「三日ぼうず」だったのです。夢を叶えるためには、こんな甘い気持ちじゃ、僕は、絶対ダメだと思います。僕の夢、プロ野球選手、大リーグ選手になるためには、なみたいていの努力じゃいけないと思います。ですから、僕は、このツアーで学んだ事を、絶対に忘れずに、今までの自分の気持ちを変えて、コツコツやっていきたいと思います。

これで、僕のツアーの感想と、これからの自分の事を終らせたいと思いますが、八月三十一日、大家選手が、エクスポズいせき後初勝利を上げたとのニュースを聞き、家族全員、飛び上がって喜びました。今後のさらなるご活躍をお祈りします。

最後にこのツアーで大変お世話になった、大家選手、今関選手、森下選手、アドヒノさん、ヤズさん、高田さん、田中さん、三原さん、鈴木さん、カナさん、バスの運転手さん、そして一緒にツアーに参加した、大山君、庄司君、寺西さん、後藤さん、徳重さん、阪部さん、国本さん、本当にお世話になり、ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。

ちなみに今僕は、今関選手にいただいた、オマリー選手、パウエル選手のサイン入り宝物バットで素振りをしています。


●庄司 友康
「報告書」 ~これからの自分~

ぼくは、このツアーに行くまでは夢をすぐあきらめていました。例えばスポーツなどでも自分がぜんぜんできなかったら、すぐにあきらめていましたが、このツアーに参加して今関せんしゅや森下せんしゅそして、大家せんしゅが「夢をあきらめたらダメだ。」と言うことをおしえてくれたおかげでぼくは、「すぐに夢をあきらめたらぜったい夢はじつげんできないなあ。」と思いました。

みなさんが夢に向かって努力された話があります。今関せんしゅは人よりこうりつのよいれんしゅうを、大家せんしゅは、かせんじきでも、どこでもれんしゅうをしたそうです。また、森下せんしゅの「きのうの夢は今日のきぼう、そしてあしたのげんじつ。」と言うことばに、ぼくは、すごくかんどうしました。

ぼくは今までの夢のじつげんと言うのをあまり考えてなかったけど、このツアーのおかげで少し夢の大切さを知ったような気がします。

大家投手が完全試合をしたマッコイスタジアムでは、三原さんからその日のいろんな話をききました。六回ぐらいから観客のほとんどが大家投手に声援を送ったそうです。そして、九回になると大家投手はいつもバックスクリーンを見るそうですが、それがいつもより長かったそうです。そのわけは、その年の一月ぐらいに、いっしょにやきゅうをしていた大家投手の友だちが亡くなって、その友だちはすごく努力していたらしく、その友達のためにもパーフェクトゲームをやろうと思ったからだそうです。大家投手はパーフェクトゲームが、できる、できないではなく、やる、やらないと考えていたそうです。そして、その友だちのためにも「やる。」と考えて、みごと大家投手はパーフェクトゲームをたっせいしたとききました。あらためて大家投手のすごさがわかった気がします。

今関せんしゅのいるブルーフィッシュのしあいかんせんでは、四回が終ったとき、YMCAをぼくたちみんなでおどると聞かされました。でも、その時はまだ、かんきゃくに見えないところでやるんだと思っていましたが、かんきゃくのしせんが集まる所でやるんだときいて、すごくビックリしました。ちょっとはずかしがりながらおどったので、じょうずにできなかったけれど、かんきゃくのしせんが集まる所でおどれたのは、すごくいいたいけんでした。

バスケットクリニックでは、3ON3で、一点を入れたことがすごくうれしかったし、バスケットクリニックで森下せんしゅにあったときは、中田英寿みたいだったので、「ナカタ」ににてますねと言ったら、「中田よりいい男やで」と言いかえしてくれたので、笑ってしまいました。

そして、モントリオールのきゅうじょうでは、しあいが終ったあと、かんきゃくがグラウンドに入り一塁二塁三塁ホームベースを回るのがあり、ぼくは二塁ベースにつくときにスライディングをしたことがすごく心にのこっています。とても気もちよかったです。カナダからアメリカに帰るとちゅうでねてしまいました。そしてねているときにだれかに顔に落書きされてしまいました。それを田中さんに写真でとられてしまいました。その顔はホームページにのっていなかったのでよかったです。

ADO HINOのワークショップではビーズをつくるのにかなりの時間がかかってしまいました。みんなは二つや三つ作っていたけど、ぼくは一つしか作れませんでした。

ぼくはこのツアーをきっかけに毎日少しずつ努力していきたいと思います。このツアーをきかくしてくださったみなさん本当にどうもありがとうございました。

P.S. だれか~ぎんいろのファイルしりませんか~~!!


●寺西 あずさ
「大家友和チャリティーツアーに参加して」

まず一番最初に、このツアーに参加できて本当に良かったです。このツアーに関わって下さった全部の人に「ありがとうございました。」の気持ちを伝えたいです。帰って来てから、お母さんに「新聞の記事を見つけてくれてありがとう。」という手紙を渡したら、お母さんは「あーちゃんが作文を書こうと思ったからやで。それが"UP2U"なんちゃうか?」と言ってくれました。UP2Uは、説明会の時、ヤズさんが「それはあなたしだいだよ」っていう意味があると教えてくれました。本当に、そうだなーと思います。

ツアーでは、いろんな人に会って、いろんな話を聞きました。大家選手は、私達をアメリカやカナダに招待して下さったのに、私は新聞を見るまで大家選手のことを知らなくて本当に悪かったなーと思います。大家選手だけではなくて、今関選手も森下選手もアド・ヒノさんのことも、私は会うまで全然知らない人でした。それなのに、おこらずにサインをして下さったり、話を聞いて下さったり、話をして下さったり、作文を読んで下さったり、名前と作文の内容を覚えいて下さったり、写真を一緒にとってもらったりしたことは、本当にびっくりしました。それはこのツアーで一番うれしいことでした。

大家選手は、完全試合をした時に「自分より周りの人が、喜んでくれたのがうれしかった」と話されていました。私も、このツアーに行けることになった時、周りの人が、喜んでくれたのが、すごくうれしかったです。大家選手は、母子家庭で、中学生から、お母さんを楽させなアカンと思ったりして、えらいなぁと思います。私も母子家庭だけど、楽させなアカンとかは、あんまり考えていませんでした。だけど、「ありがとう。」って言われたり喜んでもらったりすると、私も、すっごくうれしくなるので、そういうことを、これからもっと、がんばろうと思います。

私のお母さんも、好きなクラリネットで、高校も大学も行かはりました。大家選手が野球で高校に行きたいと思ったのも同じかな?お母さんの目標は、日本一の近大吹奏学部に行くことで、楽器で入るために、上手な人のレコードを聞いて、よい音のイメージを作ったり、一生けん命、練習をしたそうです。でも近大に入ると、周りには、もっと上手な人がいて、お母さんは、すごく落ちこんで、もういいわ!!と上手になることを、あきらめてしまったのです。それで、大学3年の時に、にんしんして、大学もやめて、私を産んだそうです。だからお母さんは、私にビーズで作った青いくまをくれました。これは、あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるなという意味で、最初の文字をつなげると、「あおいくま」になります。私も、おことの練習に行くのがイヤになったり、上手にひけなくて、イヤになったりすこととか、あるかもしれないけど、と中で、あきらめずに、自分を信じてやらないと、おことの先生には、なれないなぁと思います。本当になれるかな?と思ったりもするけど、なれる!!と思わなアカンことをツアーで教えてもらいました。

私の部屋には、もう一つ、お母さんがはった紙があって、それには「行く道は近くても行かなければ到達せず、事は小さくても行わなければ成就しない」と書いてあります。これは、お母さんが高校の時に先生からもらった、色紙です。今までは、ただ、はってあるだけだったけど、ツアーに行って、みんなに会って、何となくわかった気がします。みんな、ふつうの小学生だったと思うけど、近くにある小さなことを、がんばってやってきて、大きな夢にむかって行ったんだなぁと私は思いました。そして、私も大家選手や、お母さんのように、大人になっても会いにいくほどいい先生に会えたらいいなぁと思います。(もう会ってるかな?)

それから、このツアーに行って知り合ったみんなのことも、ずっと大切にしたいです。全然知らない人ばっかりだったけど、たった一週間で、みんなのことが大好きになりました。ぜったいに、みんなのことを、わすれません。また、ときどき会いたいです。

今までは、私は部屋に、モー娘のポスターしか、はらなかったけど、帰ってきてから一つだけはった紙があります。それは!!「全ては、あなた次第。It is up to you. 合言葉は"UP2U"」です。ホームページに書いてあるのを、マネして書きました。私は「UP2U」という言葉は、いいなぁと思います。ホームページも私達の作文や日記や写真を、きれいに作ってくれて、ありがとうございます。私は、カメラがつぶれて?写真が一枚もとれなかったので、本当に、うれしいです。もう一つうれしいのは、昨日の新聞に大家選手が投げて勝った記事がのっていました。おめでとうございます。


●徳重 悠
「高一の夏に掴んだ物」

それぞれ違う夢を持った、小学四年生から高校三年生までの、見ず知らずの8人で始まったこのツアーでしたが、皆とても仲よくもなれたし何よりとても楽しいツアーになりました。なにしろ、僕にとっては、いろいろな学年の人達と喋る事さえ普段ではまずない事だったので、行きの飛行機の中から既に新鮮な感じでした。

アメリカに到着してからは、早速バスで今関選手の所属なさっているブリッジポート・ブルーフィッシュのホームグラウンドへ行かせてもらいスタジアムや、選手のロッカールームなども見学させてもらいました。そして何より今関選手にお話などを聞かせてもらうことが出来ました。そして、今関選手は,日本なら夢に対して自分から行動を起こさず待っている場合が多いが、待っていちゃだめだ、と言うこと、又大リーグの方が個性が出てるように感じられる事や、自分の夢への意志は貫き通す事も大切だと言う事などもおっしゃってました。

又、今関さんも家族や生活の事で渡米に対して悩まれたそうです。そんな話を聞いていると今関さんが思ったより身近に感じられ、又、夢をしっかり持っておられる姿を見ているととても大きく見えました。

ツアー二日目は、大家選手がマイナー時代に過ごされたポータケットレッドソックスのホームグラウンド、マッコイスタジアムで大家選手の完全試合の記録を始めいろいろな物を見たりする事が出来ました。お話なども聞かせてもらったのですが、特に大家選手が完全試合をなさった時の二塁手、デービット・エクスタイン選手が今では大リーグで活躍なさっている事は、夢へ向かって進む事は、2Aや3Aなど小さな所でコツコツと努力して、そしていつか大リーグのような自分自身の大舞台に上がれるんだなと思いました。

又、その後は今関さんの所属チーム、ブルーフィッシュとベアーズの試合を観戦しました。試合は勝ったのですが、それよりも日本と違い良いプレーをした選手には敵、味方関係なく拍手を送り、盛り上がる所ではグラウンドの観客全員が一丸となって選手を活気付けるという、純粋にそして観客全員が気持ちで野球のゲームを動かしているような一体感があり、少しアメリカを感じた様な気がしました。

三日目は朝からバスでNBAのシアトル・スーパーソニックスのベーカー選手主催のバスケットボールクリニックへ行きました。一日前から合流したNBAに一番近い日本人選手、森下選手も一緒だったので回りの人がいくら上手くても心強かった様に思います。

又、バスケットボールの練習を一緒にさせてもらって、日本のパスやシュートだけの練習に対し、より実践的な場面を想定しての練習が多かったので、日本はやはり形式とか形にとらわれすぎているなと感じました。3対3でのミニゲームのような物では、僕と同じチームの二人が、言葉がほとんど通じなかったのにも関わらず、いろいろ親切にしてくれたので、とても嬉しく思い、それと同時にもし自分達がその二人の立場に立たされたなら同じ様に接してあげる事が出来るだろうか、と考えさせられました。又、その後でのベーカー選手のお話では、皆、自分の夢を追って掴み取るのも途中で諦めてしまうのも全て自分次第なんだ、とおっしゃっておられて、確かに夢は諦めなければいつまでも追い続けられるのだし、そうすればいつか絶対に何かを掴み取れるんだな、と思いました。

ツアーの四日目は、大家選手の所属チーム、エクスポズとレッズの試合を観戦しました。試合は負けてしまいましたが、二日目の時よりもさらに試合の雰囲気にとけ込む事が出来た様に思えました。そして何よりも、この日には大家さんと話をする事が出来て、良い経験が出来ました。大家さんのお話の中でも特にアメリカに来られて一番嬉しかった事は、と聞くと完全試合の事ではなく、プロとしての初マウンドの時だったとおっしゃったのが印象的でした。アメリカでは、マイナーのキャンプなどではキャンプ途中で辞めさせられる選手も多いので、その中でプロとしてプレーできる事が嬉しいとおっしゃっていました。又、今やってみたい事は優勝などをして、チームメイトとおもいっきり騒いだりしてみたいとおっしゃっていました。

どんな話も、野球が出来る事に喜んでいらっしゃって、野球を大リーグで続けたいという気持ちが伝わって来て、本当に野球が好きで夢を常に強く持っておられる人だなと感じさせられました。誰でもここまで何かに打ち込めたら、本当にどんな事でも夢が叶うのかもしれないな、と思いました。

ツアー実質最終日となった五日目はジュエリーデザイナー・アド・ヒノさんのワークショップにてお話を聞かせてもらったりビーズでブレスレットなどを自作させてもらいました。アドさんのお話では、今出来る事、やりたい事を、出来る限りやって、夢を追い続けていたら夢を叶えるための糧になる、とおっしゃっていました。僕も、まだ高一だし、やりたい事もたくさんあるので今出来る事は今、しっかりやっておこうと思わされました。

その後は地元の子供達との交流もあり、日本では出来ない貴重な体験が出来ました。又、僕は中学の時、弓道をしていたのですが、アメリカの人の日本武道は、本当に同じような動き、空気までも出しており、何か懐かしい感じさえしました。

これで、実質ツアーは終ったのですが、このツアーを通して、僕は夢を持ち続ける事、諦めない事、そしてそうすればいつか叶う事などを言葉だけじゃなく、身を持って心から感じられた様に思います。又、今回のツアーでは今まであまり気にしていなかった医者になるという事を、初めて心からなってみたいなと感じる事も出来ました。それは、ツアー五日目の夜に小学生が一人微熱を出したので、少しでも直る手助けが出来たらな、と思い薬をあげた、それだけの事からでした。次の日に熱は引いていたのですが、もちろん薬なんかより、よく寝た事や夜も人が付いてあげていたからだと思います。でもそれだけで僕は正直、嬉しかったです。

前に書いた獣医、そして医者、対象となる物は違いますが、二つとも精神は同じだと思います。そして、せっかく与えられた二つの夢、どうなるかはまだ分かりませんが、とにかく追って行きたいと思います。勉強に精神面、いろいろ大変だと思いますが、今回このツアーで実際、強い夢を持ち続けておられて、その夢を叶えられた方やまだ途中の方などいろいろな方に会い、夢を持ち続ける力、貫き通す勇気、叶うと信じる事などいろいろな物を教えていただいたので次は僕が実行したいと思います。そして、ベーカーさんもおっしゃっていたように、諦めるも頑張りぬくも自分次第、英語ではUp to you. この言葉を忘れずに夢を追って行きたいと思いました。

このツアーに参加して、ほんとうに全てが楽しく新しい経験ばかりさせてもらいとても楽しかったです。ツアーに招待して下さった大家選手、ゲストとして参加して下さった今関選手、森下選手、ADOさん、そして三原さん、岡野さん、高田さん、田中さん、鈴木さん本当にこのツアーをありがとうございました。それと仲良くしてもらった大山君、後藤君、島沢君、庄司君、国本先輩、寺西さん、阪部先輩も本当に楽しかったです。ツアーの間ありがとうございました。